こんなに

ooloo2005-03-31

晴天。ここぞとばかりに朝から洗濯機はフル活動。
洗濯物のシワを伸ばしながら、一枚一枚ベランダに干していく。
陽光の下、漂白したワイシャツの白さが一段と映える。
こんな気持ちのいい日は、
引き篭もりのあたしでも外を欲してしまう。
洗濯物を干し終えると、早速散歩に赴く。


うちの近所はとくになんてことは無い住宅街なのだが、
護岸工事されていない小川が流れていたり、
池の亀があまりに多く、岩の上で折り重なって甲羅干ししている
神社があったりと、地味ながら楽しめる。
気の向くままに、住宅街を右へ左へ、奥へ奥へと突き進む。


ふと、よぎった芳しい沈丁花の香りに誘われ、
足を運ぶと、今日がまさに満開のコブシ。
人様の家ということで多少のはばかりはあったが、持っていた携帯での盗撮を試みる。
垣根が邪魔してなかなか、うまく画面に収められない。
かなり本気な感じで、前へ身を乗り出す。

と、道路をほうきで掃いていたオバサンとお約束どーりの遭遇。
片手には携帯、庭に身を乗り出す体勢、オバサンの視線が痛い。
「…あ、どーも」
オバサンは相変わらず怪訝な顔を向けている。
「…コブシがあんまりきれいだったもので」
と、携帯で撮った画像を指し示すと、
「これで写真が撮れるの〜!?すごいわねー、きれいなもんねー」
と、すっとんきょーな声を出し、予想外のところに食いついてくる。
オバサンは何に興味を示すか全くわからない。
まぁ、不審者と思われるよりはいいかと、適当にオバサンに話を合わせ、
和やかな雰囲気でお暇する。


夕方、家に帰るとすぐに夕食をつくり、
散歩ついでに借りてきた「ショコラ」を一人鑑賞。
和やかな雰囲気に拍車をかける。
平和としか言いようのない一日。