GOLD免許

一ヶ月ほど前に迎えた24の誕生日にもう一つ、思わぬオマケが。
東京都公安委員会から届いた一通のハガキ、そう、今年は免許更新期。
この前の更新期が3年前だったから、あれからもう、そんなに経ったのか。
でもって原付の免許から考えると、免許というものを持って7年、
ついについにのゴールド免許。


「ついについに」なんて言ってみせたものの、
ゴールド免許なんて、車の運転さえしなければ
自動的に取れるわけで(実際私もこの5年ほとんど運転してないし)、
それがあるからといって真の優良ドライバーかどうかは計り知れないという、
実は運転テクニックや安全運転とはあまり関係ない、
なんだかよくわからん代物であったりもするわけですが。
それでも、ついつい「あたし、ゴールド!」と
黄門様の印籠のごとく掲げたい衝動がこみ上げてくる。
いや、すでにやってしまった。


やっぱりそれは、「ゴールド」という言葉がかもし出す、
なんだかわからないけどちょっとすごそう、
なんだかわからないけどちょっとえらそう、
なんだかわからないけどちょっと強そう、
という「ゴールド」という響きに隠された言葉の魔力に
他ならないのではないだろうか。
もしこれが、同じ優良ドライバーを指す意味であっても
「グリーン免許」だったら、地球には優しそうだけど、
だったらもう、車なんて乗ってる場合じゃないよな、
なんて自責の念にかられそうだし、
「シルバー免許」だったらどことなくご高齢感が漂ってるし、
「ピンク免許」だったら、なんだか風営法関連の免許っぽくて
一抹の卑猥さを感じさせられてしまうだろう。
「ゴールド免許」。なんて良いキャッチなんだ。


しかも、実際免許金色だし、堂々と「優良」なんて
書かれた日には、人から評価を受ける、しかもいい評価を、
なんてことが皆無な私は、つい、まんまと、
(それが本質的でなくても)喜んでしまうのでありました。


それは小学校の時、満点を取ったときにもらえる
金ピカのシールのように、
シール欲しさに思わずがんばってしまったあの時の
単純さと操りやすさは、
24にもなって全く変わってないらしい。
それでも人様に自慢できることなどないので、
この先自分の長所を聞かれることがあったら、
「GOLD免許持ってます」と答えることにしようか。