fish’s eye

予兆はあった。


ここ何日か、歩くたびに右足の指の付け根がぼんやり痛み、
物を踏んでるわけでもないのに足の裏に感じる「硬さ」。
これまでは、実態を伴わない不確かな違和感でしかなかったそれが、
目の前に(正確には足の裏に)姿を現す。
魚の目。
しかも、2個。
随分サービスしてくれたもんだ。


大体そこは、かれこれ10年ほど前にもこいつに犯されている。
長い攻防の末、一度は淘汰したってのに。。。
あたしの詰めが甘かったということか。

火蓋が落とされた第2ラウンドの行く末を案じ、
風呂上り、火照った足の裏をしげしげと眺める。
戦の幕開け。