安値世界一

二ヶ月ぶりのバイト、プリンター販売。


このバイトを始めるまで自分は営業に絶対向かないと思っていたのに、
いざはじめてみるとどういうわけだか売上げ上位で、
本社から褒章まで受ける始末。
たかがバイトにここまで労力を裂くくらいなら、
力を注ぐべきことはもっと他にあるだろうとは思いつつ、
売り場に立てばこれ以上ないほど気味の悪い笑顔を振りまく。
無愛想と称されて久しいあたしのこの姿、
知り合いが見たら閉口すること請け合い。

とかなんとか以前に、あの制服だけで十分キツい。
幕張の何とかショーにでもいそうな
レイヤーとおぼしきピーコックブルーのワンピース。
あたしが着ればオカルト以外の何者でもなし。